2012年9月27日木曜日

国語の指導について

個別指導の学習塾では、授業で受講する教科などは自由に選択できます。


英、数、国、理、社
の5教科の中で、もっとも需用の少ない教科が国語です。
国語で受講しようという生徒は多くはありません。ちなみに一番人気は数学、僅差でついで英語でしょうか。
でも、国語というのはとても大切な教科なのです。


しかし教える立場からすると、国語の指導というのは、とても難しいです。

① 考える力 (文章を読んで理解し、自分の意見を持つ力)
② 表現する力 (自分の意見や考えを文章にする力)
③ 語彙やレトリック、国語的知識や一般的な知識(常識や別教科の知識を含む)

この3つの力をあわせて、総合的国語力と呼びます。
(いや、ほんとうは私がそう呼んでいるだけなんですけどね)

この総合的国語力は、一朝一夕に身につけられるものではないのですが、とても大切な力です。これが身についていないと、他の教科の成績にも大きく響きます。
とくに①の「考える力」は重要で、訓練して伸ばしていくべきです。
また、総合的国語力は学校の授業をまじめに聞いていても、決して身につきません。
なぜなら、学校の国語の授業というのは、一つの文章を学校の先生が丁寧に解説してくれるものなので、自分で理解しなくても先生の話さえしっかり聞いていればなんとかなってしまうからです。
総合的国語力がなくても、小学校や中学校のテストくらいなら授業さえしっかりこなしておけば、それなりの点数はとれてしまいます。
しかし、高校入試や高校に入って以降の国語の授業ではだんだんとそうしたゴマカシがきかなくなってきます。
特に「ちゃんと授業は聞いているのに少しずつ国語の成績が下がってきている」「教科書にそった定期テストは大丈夫だけど、模擬試験や実力テストの成績はイマイチ」という生徒は要注意です。できるだけ早く国語の勉強方法を改めた方が良いでしょう。



ただ、SSS進学教室西尾教室の国語の授業では、総合的国語力を鍛える訓練と並行して、学校のテストでも点数を取るための学習も行います。長期的に見れば、総合的国語力を鍛えることは大切ですが、学校で良い点数をとれた方が生徒も楽しいですしモチベーションも上がります。入試を考えれば学校のテストで点数をとれるようになることも大切です。
生徒の学習状況にあわせて、そのあたりはバランスよく進めていこうと思っています。

では、総合的国語力を鍛えるためには、どんな学習をすれば良いのか?
そのあたりについては、また別の機会に。

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