2015年12月8日火曜日

学歴と進路~勉強するとお金になる~4/4

さて、昨日までの記事で、「高校」や「大学」に進学して、学歴を稼ぐことは経済的に有利だという話をしました。

ただ、これは即座にすべての生徒が大学に進学すべきだという話にはなりません。
生徒ひとり一人、個性や考え方、人生観、家庭の事情さまざまです。
学習塾は生徒の近くにいる大人の一人として、生徒本人の意志や気持ちを尊重していく義務があります。

ただ、生徒本人の意志や気持ちを尊重することと、無責任に放置することはまるで違います。


私は塾人として、常々保護者の方々に頼みたいと思っていることがあります。
それは、「自分の子供の将来にきちんと関心を払って欲しい」ということです。

ときどき、「本人の意志を尊重する」という耳障りの良い大義名分のもと、生徒をほったらかしにする保護者の方もいます。
けれども、子供というのは将来を選択する上で必要な知識がありません。
「高校」や「大学」に行ったら何が違うのか、人生がどう変わるのか。
将来の職業、生活がどう変わっていくのか。
大人が教えてあげない限り、子供は永遠に知らないのです。

なので、

勉強をした方が良い理由を具体的に伝えて欲しい
 1.勉強自体の楽しみ、おもしろさ
 2.勉強することでの学歴に対する有利さ
 3.学歴を得ることへのメリット

保護者(ご両親)の希望を伝えて欲しい
 保護者の立場で、子供にどうして欲しいのかをきちんと伝えて欲しい
 「大学に進学して欲しい」「高校卒業後、なるべく早く独立して欲しい」など
 できるだけ具体的なプランニングを提案してあげられたら一番だと思います
 そこで初めて子供は自分の将来を考えることができます。
 保護者の言う通りの人生設計を目指そうと同意する子もいれば、それに反発して別の道を目指したいという子も出てきます。けれども、考えるチャンスをあげない限り、子供は何も考えずに大人になってしまいます。

その上で本人の意志を尊重して欲しい
 子供のために保護者が人生のレールをひいてあげたとしても、そのレールに沿って生きていこうという子もいれば、別のレールを見つける子もいます。
 それぞれ家庭の事情もあると思いますが、できる範囲で本人の意志を尊重してあげて欲しいと思います。
 誰にとっても一度きりの人生です。
 できるだけ後悔のない生き方をさせてあげたいものです。

本人の努力を認めてあげて欲しい
 たとえば、学習塾に通うという行為は、生徒本人のためになることです。
 保護者の方からすれば、「お金を払って通わせてあげている」ことになります。
 だからつい「休まず通って当たり前」だと保護者は考えてしまいがちです。
 けれども、学校が終わって、部活動に出て、疲れ果てた体で塾に通うのです。辛いときもあります。できれば、「よく頑張って塾で勉強したね」と評価してあげて欲しいものです。
 学習塾での勉強に限った話ではないのですが、人というのは他人に認められてはじめてモチベーションを維持できるのです。まして、彼らはまだ子供なのですから。


塾では学習指導の他に、進路指導(進路情報など)では生徒や保護者の手伝いをすることはできます。
私も塾人として、精一杯やらせていただいてます。
けれども、最終的に決断するのは生徒とその家族でしかありません。

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