2012年10月16日火曜日

教材マニアックス1「フォレスタ数学」

新しくデジカメを購入してしまいました。
Nikon COOLPIX L26 です。いわゆるコンデジというやつですね。

購入のポイントは、

1.安い。(通販で送料込み4,980円でした)
2.SDカードが媒体に使える。(汎用性の高い媒体が一番です)
3.専用電池ではなく、単三電池式。(電池切れのときに安心)

ですね。コンパクトで、今まで使っていたのよりもずっと高性能です。


閑話休題。
さて、新しいデジカメを使って、塾においてある教材について紹介していきます。
実は私、教材マニアなのです。
(紹介するのは塾教材になりますので、一般の方の購入は難しいです)


まずは、SSS進学教室で標準採用している教材を上げないわけにはいかないでしょう。


フォレスタ 数学
基本情報
教材名 : フォレスタ
出版社 : SPRIX(森塾)
シリーズ対応教科 : 英数国理社
製本 : A4
特徴 : 個別指導用教材、ノート使用必須


フォレスタを発行しているSPRIXは森塾の関連企業です。
このあたりについては、以前の記事(他塾紹介6 森塾)でも少し紹介させていただきました。

フォレスタというのは、塾業界ではじめて「個別指導専用」に開発された教材で、また間違いなくもっとも優れた個別指導専用の教材になります。
個別指導で用いるために様々な工夫が凝らされ、問題の選別やレイアウトに他に類をみないこだわりを持って作られています。

このフォレスタに対抗して、いくつか他の個別指導教材も出ているので一応は名前だけあげておきます。

学書 スパイラル
育伸社 iワーク パーソナル
教育開発出版 Keyステップ

特にスパイラルなどは、ちょっと良いのかというくらいにフォレスタに構成がそっくりです。


1.ページ構成

フォレスタのページ構成はとてもシンプルです。
問題の種別ごとに小単元が作られていて、

「ポイント」
重要ポイントの説明

「ウォームアップ」
問題の実例を踏まえての説明

「トライ」
演習問題

「エクセサイズ」
繰り返しの演習問題(トライと同じレベル)

以上の内容が2~4ページで1セットになっていて、それがずっと繰り返されます。
特徴的であるのは、他の教材によくある「単元のまとめ」や「章末テスト」がまったく無いことです。
無駄を極限まで省き、本編を充実させてあります。



上の写真は、「ポイント」と「ウォームアップ」のページです。
生徒に指導する講師が「手短に、分かりやすく」説明できるようにおそろしく端的な説明となっています。
指導というのは「説明が短いほど理解しやすい」のです。
このあたりの作りが、フォレスタがどの教材にも負けないところです。
また赤字は赤シートで完全に消えるようやや薄めの色で印刷されているなど、細部にも相当こだわっています。


















こちらが演習問題の「トライ」と「エクセサイズ」です。
説明を聞いて、すぐに演習をします。
生徒は説明を聞いただけでは、勉強が定着しません。ですので、良い授業というのはしっかり授業時間内に演習時間をとっています。これは集団指導の一斉塾でも同じことです。
フォレスタを使った個別指導が、集団指導やほかの個別指導に勝る点は、「説明がより手短」「演習問題も少なめで手短」であるため、より分かりやすくより定着しやすいことでしょう。

フォレスタは単元の学習を短期間で終えることができるので、学習状況の確認や苦手単元の復習にも時間を掛けることができます。繰り返しが学習が、勉強の基本です。


















別冊のクリアテスト付きです。
問題が本編と完全対応しているので、習得できなかったところはすぐに戻って確認できます。

















模範解答は答えだけの分かりやすくシンプルな構成です。
解説などは特に載っていませんので、一から自習をするのには向きません。塾で習ったところを、復習するのは良いのですが。
あくまでフォレスタは個別指導用の教材ですね。

















やや、残念なのはフォレスタの数学は教科書に完全準拠ではないということ。
(フォレスタシリーズでは英語だけが完全準拠です)
教科書の種類によって、微妙な表現や扱う順序が違ったりしますので、準拠してくれているとベターではあります。ただまったく対応していないわけではなく、ちょっと面倒ですが巻末に教科書ごとの表現についてのまとめも付録していますし、教科書ごとの進捗管理表を印刷して使用することができます。


















また、グラフや作図の問題は巻末にまとめて切り取り式の解答用紙がついているのですが、一度使ってしまうと繰り返しの利用ができませんので、教室の方で事前にコピーを用意して用いることになります。



2.内容

内容については、

教科書内容をきっちりと押さえ、学校の定期テストで良い点数をとるため

というはっきりしたコンセプトに基づいて作られています。
逆に、学校では扱われにくい難問・奇問などはまったく収録されていません。愛知県の入試問題への対応などは、フォレスタでは弱いです。
コンセプトにそった問題選びなどは、非常に秀逸で個別指導用で利用する教材としてはやはり文句なしで一番でしょう。

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