新中学問題集、KEYワークなど定評のある塾教材を数多く作ってくれている教育開発出版の教材です。
個別指導用の教材としては、
元祖個別指導用教材で、当塾でも標準採用させてもらっている
フォレスタ 森塾(SPRIX)
フォレスタそっくりのレイアウトで、縮小版模範解答、書き込み式を特徴とした
スパイラル(学書)
すみませんまだ見たこと無いので今度の教材展示会でチェックする予定の(w
iワーク パーソナル(育伸社)
があります。
今日紹介のKEYステップは、これらの個別指導用教材の中ではもっとも新しくテキストです。
KEYステップ 数学
基本情報
教材名 : KEYステップ
出版社 : 教育開発出版
シリーズ対応教科 : 英数のみ
製本 : A4
特徴 : 教科書準拠の個別指導教材
レイアウトは非常にシンプルで、スタンダードなものです。
↓
確認問題A
↓
確認問題B
という流れです。
フォレスタなどの個別指導用教材に対抗した教材なのでしょうが、レイアウトなどがパクリというようなことはなく、ページ構成は教育開発出版の従来のテキストに近いものになっています。
今まで教育開発出版の別の教材を用いていた塾でも採用しやすいでしょう。
個別指導の授業では、解説つきの例題を講師が解いて説明し、生徒に確認問題をやってもらうという流れでしょう。
テキスト1ページ目の「本書の特色では」には、確認問題Bは「確認問題Aとレベル差の無い類題」となっていますが、実際には数字が整数から分数になっているなどほんの少しだけレベル差があります。
(フォレスタやスパイラルの場合は、完全にレベル差はありません)
このあたりは、使い方を少し迷うところではあります。フォレスタ(トライとエクセサイズ)やスパイラル(プラクティスとリピート)の場合、同じレベルの問題なので前者を授業で後者を宿題というのが基本です。
KEYステップの場合は、一度授業の中ですべてを扱うというのが良いのかもしれません。
また2色刷りの教材が増えている中、KEYステップは1色刷りです。
ストイックですね。
オシャレではありませんが、中身さえ良ければ無駄に多色刷りにする必要はないのですよね。
フォスタの場合は赤シートを使うためという明確な理由があって2色刷りになっていますが、多くの教材はデザイン上の都合だけで2色刷りになっているように思えます。
単元ごとのまとめや、章末問題は用意されていません。
実際、この手のページは個別指導用教材では蛇足ですよね。この方式はフォレスタなどを踏襲しているのでしょう。
特徴的であるのは、巻末に追加の「演習問題」のページが付いていることです。
(ああ、大切なページなのに写真撮るの忘れてしまった;)
これは「確認問題A」「確認問題B」と同じレベルの問題で、この部分を宿題に使うのも良いと思います。授業中に生徒が十分に理解できずに、もう少し演習したいという場合にも重宝するでしょう。
このあたりの使い方などは特に指示されてはいないようです。
単元確認テストも別冊で付属しています。
よくある切り離し式ではなく、普通に中とじの冊子になっています。
模範解答はごくスタンダードなものになっています。必要十分な内容でしょう。
2.内容
KEYステップは5教科対応ではありません。英数のみの対応です。
このあたりはスパイラルと同様ですね。
理科や社会、国語については、教科書準拠の姉妹教材であるKEYワークを使いましょうということだと思います。
(KEYステップのページ構成はあまりKEYワークには似ていないので、姉妹教材というのは微妙ではあります)
また、フォレスタやスパイラルとの大きな違いは、
教材の使い方が教室の裁量に委ねられているところが大きい
というところだと思います。
フォレスタやスパイラルの場合は、ここは宿題で、こう教えてと使い方が出版社の方で明確に決められています。(それを無視して使っている塾もあるのでしょうが)
けれども、KEYステップは様々な使い方を想定した汎用性の高い構成になっているように感じます。
易しいレベルで、新中学問題集のようなマルチな用途に使えるという特徴を感じます。この教材なら、個別指導の学習塾に限らず、集団授業形式の一斉塾でも使いやすいのではないかと思えます。
こんにちは。
返信削除私は家庭教師をしており、教材選びはとても悩みます。
塾用も含めて検討するので、こちらのブログを大変参考にさせて頂いております。
スパイラルはレイアウトがフォレスタそっくりとのこと、フォレスタは塾でないと入手しにくいので、似た配置のテキストがあるのは助かりますね。
私は森の実出版さんのテキスト(IT・英文法・Sroadなど)もわりと好んで使用してます。
塾教材は大変優れていると思いますが、市販教材を使うことも多いです。
塾教材はほぼA4化しており、分厚いよりはいいのかなぁと思いますが
あの大きさがなんともやりにくそうだなぁと思ったりもします(笑)
大きくて扱いにくいのと、視界に収まりきらないので集中がB5より散漫になる気がしたりもします。。まあ実際なんとでもない話なんですけどね。
あと大きい為テストや入試の日に持ち込んで最終チェックもしづらいかなとかも・・・。
生徒のレベルによっては大きさやボリュームの少なさをとって教科書ワークを使うことも多いです。自習向けに作られている点もいいです。これはこれで英語の重要表現等が不足してたり難しいのですが。。。
解答が縮小版って結構ポイント高いですよね。解説も自然に目に入るので、解説を読む習慣がついていない子も解説読めますし。
長々とすみません。。
これからもこちらのサイトでいろいろ勉強させて頂きます!
コメントありがとうございます。ふだんあまりコメントをいただくことが無いので、ことさら嬉しいです(笑
返信削除森の実出版のテキストですと、だいぶ以前に数学のオリジナルテキストをだいぶ前に利用させていただいたことがあるだけですね.. ご紹介いただいたテキストもまた勉強させてもらいます。
塾教材ですと、B5よりもA4の方が圧倒的に良く売れるという実情があるようですね。古いテキストですとB5も少ないないのですが、大手で新しく開発される小中用のテキストはA4ばかりのようですね。
生徒への受けもA4の方が良いようですし。時代の流行ですよね。