2012年10月24日水曜日

教材マニアックス4「ウイニング スプラウト 英語」


2012年の春は、中学校の教科書の改訂に合わせて多くの塾教材に新刊または大きな改訂が行われました。

その中の1つがウイニングスプラウトです。
実のところ、私も不勉強ながら今回、サンプルを送ってもらうまで中身を見たことが無かったのですが、とても力の入った教材です。
名前としては、ウイニングのシリーズになっていますが、まったくウイニングっぽくはありません。


ウイニング スプラウト 英語
基本情報
教材名 : ウイニングスプラウト
出版社 : 好学出版
シリーズ対応教科 : 5教科
製本 : A4
特徴 : 書き込み式




1.ページ構成

説明のページ(例題付き)

確認しよう

わかる

できる

以上の流れでワンセットになったいます。
「まとめ」などのページもありますが、ボリュームは小さいです。

















説明のページは、分かりやすくシンプルにまとめられています。
生徒が書き込んで練習する欄などがあって、生徒の理解を促す工夫があります。
講師がそのまま板書の代わりに利用できますので、個別指導用の教材としてもかなり良いと思います。



演習問題は、確認しよう→わかる→できる のステップアップ式です。
すべて書き込み式になっています。
英語については上記の通りなのですが、数学は確認しようが説明のページと一体になっているなど、教科によって多少の違いはあります。

色も2色刷でとても見やすいです。
ちなみに、私は教材の色数は最大「2色まで」と考えています。
あまり色数が多くても、どこが大切なのか逆に分かりにくくなるばかりです。学習の効率を考えるなら、1~2色で十分なのです。フルカラーの教材はおしなべて好ましくありません。

漫画コミックだって、巻頭フルカラーとかのページよりも一色刷りの普通のページの方が読みやすいですよね。



















模範解答はとても贅沢な使われ方をしています。
上半分に本文をそのまま縮小して、答えを書き入れたタイプの解答がのっていて、下半分に解説が入っています。しかも解答部分だけが色字になっているため、すばらしく分かりやすいです。これなら生徒本人に答え合わせをさせても楽々です。
こんなに紙面を贅沢に使った塾教材は未だかつてなかったでしょう。

















習熟度確認のための単元テストも付属しています。
こちらもだいぶページ数があります。






2.内容

内容はとても平易です。
たとえば教育開発出版のやさしめの実力養成式のテキストのマイクリアあたりと比べてもだいぶ易しい印象です。
さらに易しいレベルの個別指導教材の、フォレスタ、スパイラル、KEYステップなどと比べてさえさらに易しい印象です。この手のテキストで、ここまで易しい教材はとてもレアです。


ものすごく分厚いです。
フォレスタの英語やスパイラルなど、すでに同種の分厚いA4教材はありましたが、そのさらに上をいきます。
まず本体自体も厚いのですが、模範解答や単元テストのボリュームが他の教材の上をゆきます。


次に、個別指導用教材のフォレスタ(SPRIX)スパイラル(学書)の影響がかなりみられます。他の部分でもそうですが、特にスパイラルなどは強く意識してより良いものをと作られているように思えます。

解説のページは板書の必要のない個別指導教材の特徴をはっきりと持っていますし、模範解答に縮小コピーを用いるところや書き込み式をうたっているところなどは、学書のスパイラルやオンリーワンを参考にしているのでしょう。また「まとめ」のページを極力少なくする工夫は、フォレスタを参考にしているでしょう。
ただ、多くの個別指導用教材と違って、ウイニングスプラウトは教科書準拠教材ではありません
もっとも数学や理科などは、教科書に準拠していようといまいと大差ありませんし、英語や社会も体系的な学習をするのなら準拠教材より好ましいです。
とても良いテキストなのは間違いありません。

まだ私も十分に使い込んだテキストではないですので、細かな問題構成などについてはこれからチェックしていくところです。また気付いたことなどありましたら、情報を更新させてもらいます。




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