2012年10月16日火曜日

教材マニアックス2「オンリーワン 数学」


オンリーワン 数学
基本情報
教材名 : オンリーワン
出版社 : 学書
シリーズ対応教科 : 英数理
製本 : A4
特徴 : 教科書非準拠


開校に際して、お願いしてさっそく教材のサンプルを送ってもらいました。感謝です。
写真右が現行版、左が改訂前の古い版のものです。

塾用教材のたぶん最大手の出版社がオンリーワンを出している学書です。
学書刊行の教材の中では、オンリーワンはもっともメインに売られている教材ではありません。対応強化も英数理の3教科だけですし。

「ベーシック」 教科書準拠のワーク系テキスト
「ビューポイント」 教科書非準拠のやや難しめのテキスト
「スパイラル」 個別指導用のテキスト

学書の主立った教材は上記などが上げられますが、メインは「ベーシック」「ビューポイント」でしょう。
けれども、私は個人的には学書の教材のなかでは「オンリーワン」がいちばん好きです。
オンリーワンは、ほかの教材にないはっきりとしたコンセプトを持っています。

そのコンセプトとは、ずばり、
中レベルの問題までを、多くの問題をひたすら解かせる。
苦手の生徒でも、繰り返し演習させることでパターンで覚えさて中レベルの問題までは到達させる。
というものです。


1.ページ構成

「例題」
数題の問題演習

「練習」
例題と同じタイプ・同じレベルの問題演習

基本敵にはこの繰り返しです。
特に解説や説明のページはなく、ひたすら演習問題があるだけです。そのため塾でメインの教材として使うのにはあまり適していません。補助教材としての利用がベストでしょう。

この例題と練習はほんのちょっとパターンが違うだけで、別の例題としてセットされます。
この例題と練習だけでも演習量はかなりのものになるのですが、

「確認問題」 
例題、練習が数セットごとに同じタイプの問題を復習

「章の総まとめ」
さらに章ごとにまとめの問題で復習

という、まとめ単元の部分のボリュームがけっこうありますので演習量にはことかきません。





例題と練習のページです。完全書き込み式をうたっているので、余白もたくさん開いています。
(当塾で演習する場合は、原則としてノートを利用しますが)



確認問題です。たくさん問題が並びます。



模範解答が特徴的なのですが、これは本編を縮小コピーをしたものに赤字で答えを書き込み、途中式やポイントの説明なども付け加えてあります。
これは、答え合わせが苦手な生徒でも楽々に自分で答え合わせを行うことができます。
とてもおもしろい試みです。これは学書の教材では、スパイラルで先に同じタイプの模範解答が採用されています。



2.内容

特徴がいくつかあります。

・教科書には準拠していない
・同じタイプの問題をとことん演習させるために問題量が多い
・同じタイプの問題の問題量が多いため、扱えてない問題も多い
・場合によっては問題量が多すぎるため、講師の方で問題を指示してやる必要がある

塾でこの教材を採用する場合には、このあたりのことをきちんと把握しておく必要があります。
いずれにしてもメインの教材には向きませんので、補助教材用です。


けれども、問題をパターンで生徒に教えられるため、相当数学を苦手にしている生徒でもそれなりのレベルの問題を解けるようにしてあげられることができます。使い方次第によってはとても良い教材です。

また、問題の選び方自体はちょっとまだ選別が甘いように感じる部分もあります。「この問題はいらないでしょ」「なんでこの問題ないの」というのはかなり多いです。が、そのあたりは今後の改定に期待ですね。

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