出題の傾向や特徴を捉えて、それにあった対策をすると、当然合格はしやすくなります。
SSS進学教室に通う生徒には、「分析と対策」の大切さとその技術についても学んで貰いたいと思っています。それは高校入試に限らず、将来何かしらの資格の取得を取っていく上でも必ず役に立つと思うからです。
ですので、塾生たちにはただ私が出題傾向を分析して必要だと思われる勉強をしてもらうのではなく、「こういう分析があるからこのように対策すれば良いのだ」というようにきちんと自分自身で納得してもらった上で勉強して貰えるように心がけています。
さて、今日は愛知県の公立高校一般入試についてです。
まずは数学から。
愛知県公立高校一般入試の傾向 数学
総問題数20問(各問1点/20点満点)
平成24年A日程
番号 | 内容 | 出題分野 |
1 | 計算問題 7題 |
正負の数の計算①
文字式の計算(加減)①
展開・因数分解①
平方根の計算①
二次方程式(解の公式)①
図形の計量①
二次関数①
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2 | 小問集合 3題 |
1次関数①
方程式の文章題①
図形の証明(穴埋め)①
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3 | 小問集合 5題 |
確率①
関数(反比例①1次関数①)
一次関数の利用(グラフ)②
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4 | 小問集合 5題 |
角①
空間図形(三平方の定理の利用)②
平面図形(相似の利用)②
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平成24年B日程
番号 | 内容 | 出題分野 |
1 | 計算問題 7題 |
正負の数の計算①
文字式の計算(加減①・乗除①)
平方根の計算①
二次方程式①
関係を表す式(不等式)①
平行四辺形の性質①
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2 | 小問集合 8題 |
反比例①
方程式の文章題①
二次関数② 図形の証明(穴埋め)①
確率①
一次関数の利用(グラフ)② |
3 | 小問集合 5題 |
平面図形(相似)①
平面図形(円周角、三平方の定理の利用②)
空間図形(体積、相似の利用)②
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A日程もB日程も大問の区切り方が違うだけで、実際の内容には大差ありません。
毎年、だいたい同じような問題で出題されます。
(もちろん、年によって少しずつ新しいタイプの問題が出題されるということはあります)
1.大問1の計算問題は確実にとろう
大問1は比較的易しい問題で構成されています。ここは狙い目です。
特に、(1)~(5)は毎回ほぼ同じパターンの計算です。これは、きちんと類題演習をしてとれるようにしておきます。
近年、二次方程式はA日程かB日程のどちらかで解に√が出てくる問題が出題されています。
(6)(7)は基本的な問題ですが、出題内容はバリエーションに富んでいます。選択問題なども出題されます。
2.出題パターンの決まった問題は練習しておこう
出題パターンが決まった問題が多くあります。狙い目です。
証明問題 穴埋め形式で出ます。図形の証明が多いです。
グラフの作図 グラフの作図が出ます。反比例や二次関数は出題されず、直線のグラフです。
確率 数え上げ、樹形図で解ける問題が出題されます。
3.図形の応用問題が多く出題される
図形からの出題が多いです。
円周角、相似、平行線と線分の比、三平方の定理の利用は特に頻出です。
関数からの出題なども、幾何学的な考え方を用いると解きやすい応用問題が多く出題されます。
図形の出題は応用問題が多いですが、角度を求める出題は比較的易しいことが多いです。
数学で高得点を狙いたい生徒は、図形の応用問題をしっかり演習しておきましょう。
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