2012年11月23日金曜日

後置修飾の教え方

中学3年生英語の定期テストがちょうど後置修飾が主だった内容になっています。

後置修飾
・ 分詞の形容詞的用法
・ 関係代名詞
など

この単元は、中学生にも高校生にも苦手な生徒は多いですね。
日本語にはない文法だけに、理解のハードルは少し高めです。

そうした生徒にどうやって教えれば、簡単に理解してもらえるかのテクニックの1つを公開しちゃいます。
この教え方なら「まだ中1レベル程度の英語力しかないけど、定期テストに出題されるから、勉強しなくちゃいけない!」なんて生徒でもなんとか理解してくれることウケアイです。


① なにを理解させれば良いのか?

さて、後置修飾を生徒に理解させる上で、もっとも大切なのは、

● 主文をきちんと掴ませること

です。
後置修飾は、あくまで修飾語です。文章の飾りでしかありません。
まずは飾りの部分ではなく、メインになる文の骨子を掴ませることが大切です。
(もちろん、英語の苦手な生徒に「主文」なんていう難しい用語は使ってはいけませんよ!)


② 具体的にどう指導するのか?

具体的な問題で説明します。
これは、分詞を含む形容詞句が文末に来ないため、生徒が間違いやすい問題です。

設問
次の日本文に合う英文になるように(  )内の語句を並べかえなさい。

彼によって書かれた本はとてもおもしろいです。
( is / written / the / interesting / him / book / by / very ).

まずは日本語で考えてみましょう。
日本語部分で「飾り」になっている部分があります。
どこが「飾り」で、どこが「飾られている部分」でしょうか?
(生徒の学習状況や学年によっては、修飾語・形容詞句といった用語を使った方が良いこともあります。)

彼によって書かれたはとてもおもしろいです。

「彼によって書かれた」が、本の部分を飾っているんですよね。

では、飾りの部分を除いた部分が「メインの文章」です。
(生徒には、飾りの部分を鉛筆で四角で囲んでもらいます)
飾りの部分だけを除いて、並び替えてみましょう。
(ここの並び替えだけなら、中1レベルです。生徒は間違えずに解いてくれます。)

メインの文章
the book is very interesting

次に、飾りの部分だけ並び替えてみましょう。
(これも、例題などで予め少し説明しておけば、スムーズに解けるでしょう)

飾り
written by him

特に苦手な生徒には、いきなり並びかえをさせず、上の2つを実際に書く癖つけてもらうと効果的です。

あとはこの2つをくっつけるだけです。
「飾り」「飾られる部分」のすぐ後ろに来ることに気をつけて、くっつけてあげてください。

The book written by him is very interesting.

よくできました!


以上です。
文の構造、修飾関係をきちんと理解するということは、大学受験などレベルがあがるほどに重要になってくることです。
「なんとなく解ける」ではなく、「きちんと理解できている」状態に早い段階で導いてあげたいですよね。

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